どれだけ良いメニューを作っても、仕入れコストが高いままでは利益は残りません。
仕入れコストは「仕入れ先の見直し」だけで下げるのは難しく、発注方法・メニュー設計・在庫管理の改善を組み合わせることで、5〜15%ほどのコスト削減が可能です。
ここでは、今日から実践できる具体策を初心者向けにわかりやすく解説します。
売れ筋と死に筋を明確にして仕入れ量を調整する
仕入れを見直すうえで最も重要なのは、売れ筋と死に筋の選別です。
- 売れ筋商品
- 安定して売れている
- 利益率が高い
- セットでよく注文される
→ 欠品を防ぎ、仕入れ量を安定させ、ロスを最小限に
- 死に筋商品
- 2〜3週間売れない
- 在庫が眠っている
- 廃棄の原因になる
→ 発注量を減らし、メニューから外すか限定商品にする
※死に筋の仕入れを減らすだけでも原価率が2〜5%改善するケースがあります。
仕入れ先を「総合+専門」の2本化
仕入れコストを下げるには、仕入れ先の最適化が効果的です。
おすすめは総合仕入れ先と専門仕入れ先の2社体制です。
- 総合仕入れ先の例
- Amazon Business
- アスクル
- 業務スーパー(神戸物産)
- 業務用問屋(加藤産業など)
→ 必要なものをまとめて買える、単価が安く、緊急補充がしやすい
- 専門仕入れ先の例
- 魚:築地市場ドットコム
- 肉:ミートガイ、業務用肉卸
- 野菜:VEGNET
- 調味料:通販卸、楽天市場 業務用
→ 品質が安定、季節食材が手に入りやすく、大量発注で単価が下がる場合も
総合だけでは単価が高くなりやすく、専門だけでは配送手配が大変です。両方を組み合わせることで、安さと品質のバランスが最適になります。
冷凍食材を活用して廃棄を減らす
冷凍食材はコスト削減に役立ちます。
- 活用例
- 肉(鶏・豚・牛)
- 揚げ物(唐揚げ・コロッケ)
- 野菜(ブロッコリー・ほうれん草)
- パン・スイーツ
- 麺類(冷凍うどん・パスタ)
- メリット
- 廃棄が出にくい
- 一括購入で単価が安くなる
- 調理効率が向上
メニューを仕入れコスト基準で見直す
“作りたいメニュー”優先ではコスト削減は難しいです。
原価・歩留まり・調理のしやすさを基準に見直しましょう。
- 原価率40%以上の商品を確認
- 仕入れが重複している食材を整理
- 同じ食材で複数メニューに活用
- 手間の多い商品は限定メニューへ変更
定期的な値段比較で単価を下げる
- Amazon・楽天・卸サイト・仕入れアプリなどを月1回チェック
- 単価が下がった商品があれば乗り換える
→ 年間数万円〜数十万円のコスト差が出ることもあります
発注の見える化でミスを防ぐ
- 発注管理表を作成
- 担当者を1人に統一
- POSレジの発注履歴を活用
POSレジ(Airレジ・スマレジ・POS+)を使うと、自動で販売数が記録され、発注基準が作りやすくなります。
まとめ
飲食店の仕入れコストは「仕入れ先 × メニュー構成 × 在庫管理」で大きく変わります。
今日からできること:
- 売れ筋・死に筋の整理
- 総合+専門の仕入れ先2本体制
- 冷凍食材の活用
- 発注基準の見直し
- メニューの利益管理
- POSデータの活用
これらを組み合わせることで、利益率を大幅に改善できます。


