飲食店・小売店にとって、廃棄ロス(フードロス・商品ロス)は利益を大きく削る要因です。
1日1000円の廃棄でも、1ヶ月で3万円、1年で36万円。規模が大きくなるほど影響は無視できません。しかし、在庫管理の基本を押さえるだけで、廃棄ロスは30〜50%削減可能です。本記事では、今日から誰でも実践できる方法をわかりやすく解説します。
廃棄ロスが発生する主な原因
廃棄が多い店舗には共通の原因があります。まずは現状を把握しましょう。
- 過剰仕入れ:売上予測が感覚頼りで、多めに発注してしまう
- 在庫把握不足:「まだあるのに買ってしまう」「どこに何があるか分からない」状態
- メニューの幅が広すぎる:商品数が多いと仕入れ量も増え、廃棄が増加
- 保管方法の不備:冷蔵・冷凍管理や温度管理が甘いと品質劣化
- スタッフ間の情報共有不足:発注担当が複数いるとダブり発注が発生
廃棄ロス削減の基本ルール「3つのS」
廃棄を減らすための原則は3つだけです。
- 適正在庫(Standard Stock)
売れる分だけを置く。POSデータを参考に最低在庫数を設定します。
例:週平均20個売れる場合 → 最低在庫20〜25個 - 先入れ先出し(Stock Rotation)
古いものから使う。冷蔵庫や倉庫は“見やすく並べる”だけで廃棄が減ります。 - 簡易化(Simplify)
商品の種類を絞る、使い回しを増やすなどで必要な仕入れ量が自然に減ります。
在庫管理で今日からできる具体策
在庫棚卸しを毎日習慣化
毎日全部を数える必要はありません。
チェックすべきものを絞るだけで効果があります。
- 肉・魚など生もの
- デザート・半調理品
- 賞味期限の短い商品
発注ルールを明確にする
POSレジや販売履歴をもとに発注基準を作ると、廃棄が減ります。
- 平均販売数:10/日
- 安全在庫:+30%
- 発注基準:13個
冷蔵庫・倉庫の見える化
- トレーに「品名」「賞味期限」を記載
- 在庫の場所を固定
- 新しいものは奥、古いものは手前
売れ残りや廃棄理由の記録
- 急な天候や予約の変動
- メニューの調理間に合わず余った
- スタッフの発注ミス
メニューの見直し
死に筋商品は廃棄の原因です。
- 2週間以上売れない
- 粗利率が低い
- 保管が難しい
- 手間がかかる
実店舗での成功事例
カフェ(30席)
- デザートを2種類 → 1種類に統一
- 倉庫の見える化
- 廃棄を月3万円 → 月1万円以下に削減
惣菜店
- 曜日別販売数で製造量を調整
- 雨の日は製造を減らす
- 廃棄が半分以下に
物販店
- ABC分析で死に筋商品を発注停止
- 人気商品だけ重点補充
- 棚の回転率が向上
POSレジを活用した廃棄削減
POSレジを使えば廃棄リスクはさらに減ります。
- スマレジ:在庫数自動管理、販売数から発注量算出、自動発注で仕入れすぎ防止
- Airレジ:日別・曜日別の売れ行きを分析、仕入れ予測に活用
- POS+(ポスタス):原価管理が正確、レシピ単位で使用量を管理
クラウドPOSの活用は、廃棄削減の最短ルートです。
まとめ|廃棄ロス削減で利益を守る
廃棄を減らすことは利益を増やすことにつながります。
- 適正在庫を設定する
- 先入れ先出しを徹底する
- 発注ルールをデータで作る
- 見える在庫管理で探す時間をゼロに
- 死に筋商品の仕入れを減らす
- POSレジで販売データを分析する
廃棄が減ると、利益が上がり、仕入れが楽になり、店舗運営全体が安定します。


